今回は、こんな悩みにお答えいたします。
著者はHSP歴40年。10回以上の転職を経た元精神科ナースです。
HSPのぼくは、これまで何度も
「空気読めよ~!」といわれてきました。
でも、これに対しては、すでにぼくなりの結論が出ています。
さっそくですが、今回の記事の内容です↓
HSPは空気が読めないのか?結論…
HSPは空気を読めない?
結論…そんなことありません。
空気を深読みし過ぎて、一周まわって空回りしているだけです。
HSPであるあなたは、よくこんなこと考えてませんか?↓
- これをいったら、相手はどう思うかな…
- 嫌な気持ちになるかな…
- それなら、こう言おうかな…
HSPの人は、自分が言ったこと、やったことで相手がどう思うか、傷つく人はいないか。
常に周囲を気にしながら、言動を慎重に選んでおり、
そのため、脳内でシミュレーションをすればするほど、動き出せなくなっている状態です。
さらにHSPは、敏感であるために、シミュレーションの材料として非常に多くの情報を使用します。
次から次へと気づいてしまうために、答えが一つに絞れず、行動に出るのが遅れる。
その結果、空気が読めないと言われてしまうんです。
たとえば、
目の前で2人の女性、AさんとBさんが、重い荷物を辛そうに運んでいます。
あなたはどちらを手伝うでしょうか?
「Aさんは、なんでも自分でやりたいタイプなんだよな…」
「Bさんは、ああ見えて元体育会系で筋力が強いんだよな…」
「大変そうだけど、Bさんを優先したら、Aさんはどう思うか…」
な~んて考えている間に、
「なにぼーっとしてんだよ、早く手伝いなよ!」
と、あとからきた第三者に突っ込まれます。
でも実はあなたは、
Aさん、Bさん、どちらにも嫌な想いをさせない方法を考えていただけで、手伝うべき状況だということには、
ちゃんと気づいていたりしますよね。
つまり、状況を深読みし過ぎて、行動に移せていないために「空気読めないヤツ」というレッテルを張られてしまうわけです。
HSPであるがゆえに、いろいろなことに気が付き過ぎ、選択肢が多くなってしまうことで、
「どうしよう・・・」と迷うことが原因です。
主観ですが、
非HSPの選択肢が3つだとしたら、
HSPのあなたは10~15個くらいの選択肢で迷っていたりします。
なかなか決められなくて当然なんです。
でも周囲にはわかってもらえず、辛いものがありますよね。
空気読めないと言われないために
判断材料が多すぎて、空回りしているのはわかった。
それでも「空気読めない」と思われたくないし、言われたくない…
そういう場合、どうしたら良いかというと、
「とりあえず行動に移す」ことです。
先ほどのケースでいうと、
例えばAさんを先に手伝い、
「Bさん、ちょっとそれ置いて待ってて。Aさんの運んだら手伝うから」と伝えます。
そうすることで、Aさんを手伝いつつ、Bさんのことも気にしていることが伝わります。
そして「いっぺんに手伝えないけど、すぐに手伝いに行くから」という状況も伝わります。
Aさん、Bさん、どちらを先に手伝うか?という問題は残っています。
しかし、もはや2択なので、ある意味50%の確率。ここでは運と割り切ってもよいでしょう。
しかし、何もせず指をくわえているだけだと、人から「この人何も考えてない」と思われてしまっても無理はないです。
なぜなら、
世の中で、人の頭の中を深読みして配慮までしてくれるのは、HSPくらいのものだからです。
ほとんどの人は、シンプルに感情で他人を評価しがちです。
「空気読めない」と言われたくなければ、
自分が持っている選択肢の中から一つを選び、行動を起こすことです。
行動すれば、それに対して周囲の人が意見や感想をいってきます。
それを踏まえて、次に同じような出来ごとが起きたときの行動を変えていけば良いのです。
それが「成長」というものだったりします。
HSPのあなたは、たくさんのことに気付くからこそ、頭の中でたくさんの配慮をしていると思います。
そのうち、どれか一つでよいので選んで行動に移してみてください。
そして、その選択の結果を振り返り、次はこうしたらいいかな?という仮説を立て、実践してください。
繰り返すうちに、HSPとしてたくさんの情報量の中から、より良い判断ができるようになっていくでしょう。
非HSPの人よりも選択肢が多く大変ですが、
HSPならではの配慮ができるようになれば、周囲のあなたを見る目も変わってきます。
精度の高い、有効な配慮はすぐにはできないかもしれません。
しかし、行動を積み重ねるうち「自分もいずれ、しっかり他人に配慮できるようになれるぞ」と思えるようになれば、しめたものです。
この「今はダメでも、いずれどうにかなる」「良い方向へ向かっている」という未来への希望が、自信となるのです。
自信がつけば、行動を起こしやすくなります。
空気を読む力を高めるために
結論をいうと「自分なりの仮説を立てて行動に移す」ことです。
つまり、
こうしたら、こうなるだろうな。だから、こうしてみよう。
というシミュレーションをしつつ、自分の行動を決めよう。
ということです。
お気づきかもしれませんが、
HSPの人は物事に対し、無意識レベルで、常にたくさんの仮説を立てています。
しかし、それを検証する機会が少ないことが、判断の遅れをまねき、その遅れが、空気読めないといわれる原因になるのです。
頭に浮かんでくる仮説が多すぎて、ほとんどの仮説は実行に移せないままです。
どれだけたくさんの仮説を立てても、それを行動に移さない限り、結果を振り返ることもできません。
だからこそ、小さくても行動に移せるかどうかがカギになるです。
行動に移せるようになる方法論については、
こちらの記事も読んでみてください↓
記事のまとめ
HSPは空気読めない?
そんなことはありません。
空気読むための材料が多すぎるのです。
もしも、その中から一つを選ぶ決断力が身に付いたならば、
HSPのあなたが持つ、察するチカラが最大限に活かされることになります。
空気が「読めない」わけではありません。
空気が読めないと「思われている」だけです。
人にどう「見せるか」を考え実践することで、あなたが本当はいろいろ考えていることを証明できるはずです。
それでは今回はこのへんで(*^^*)
空気読めないっていわれるのは、HSPだからなのかな?
本当に空気読めてないのかな?