小さなころからいつも、ニコニコしていたぼく。
なんでも頼みやすい見た目のせいなのか、大人になっても
嫌な仕事、役回りを断れず苦しい時もありました。
恋愛でも、彼女に嫌われたくなくて、
ただ必死だったこともありました。
しかし、嫌われることを避ける人生を「やめる!」と決心をしてから、あることを実践し続け、
今では人から嫌われることがほとんど気にならなくなりました。
というより、
もっとはやく今のように考えることができていたら…
とすら思います。
というわけで、今回の記事では
嫌われたくない心理を克服するために、ぼくが実践した事例ご紹介いたします。
この記事の内容
嫌われたくない心理に縛られることで損する?
当時のぼくは、嫌われないために悩むことで、どれほど損をするかに気づいていませんでした。
なにを損をするのか?というと
- 自信
- 時間
- 実力
主にこの3つです。
1つずつ解説していきます。
自信を失う
ぼくはかつて、
どうやって嫌われないようにしよう…
そんなことばかり考えていました。
しかし、そんな風に考えれば考えるほど、
「なんでぼくは他人に媚びてばかりいるんだろう…」
「ぼくはなんてダメな人間なんだ…」
と、相手に合わせることしかできない自分に対するセルフイメージがどんどん悪くなっていき、大きく自信を失っていきました。
自信がないから、嫌われないようにがんばってしまう。
なのに、さらに自信を失ったら?
完全な悪循環となってしまいます。
時間を損する
いかにして嫌われないか?
これを一生懸命考えていると、
こうして「考える時間」そのものを大きく失ってしまいます。
後述しますが、いかに嫌われないか、そればかりを考えても、かけた時間や労力のわりに決して報われません。
報われないことに対して時間を浪費してしまうことになってしまいます。
実力が発揮できなくなる
自信を失い、時間を失い、
不安や焦りが先立ってしまい、
結果、本来の自分の実力を発揮できなくなります。
そうするとさらに、
嫌われないようにどうしよう…と悩まざるを得ない状況となっていきます。
このように、嫌われたくない心理に縛られることで、
- 自信
- 時間
- 実力
この3つが、どんどん芋づる式に失われていきます。
逆に言えば、
この3つを増していくことで、嫌われたくない心理を克服することができるともいえます。
彼氏・彼女に嫌われないようにがんばっても、むしろ嫌われる?
もう一つ心にとどめて置くべきことは、
嫌われないようにがんばったところで、
決して相手の心から好かれることはできないということです。
ぼくは以前、当時の彼女に嫌われないようにと、必死だったころがありました。
非常に情けないのですが、
何かあれば「ごめんなさい、もうしません」と謝り
「嫌いにならないで」と泣きついたものでした。
結局、この彼女からは別れぎわに
「おまえは一生変われない!」
と、もぐろ福造ばりの宣告をうけ見事にフラれました。
かなりショックを受けましたが、
今にしてみれば、彼女の言う通り。
ぼくの選んだ行動は、自分が嫌われないようにすることばかりで、彼女のことを全く考えていませんでした。
まず、嫌われないようにがんばったところで、マイナスがゼロになるだけです。
「ごめんなさい、もうしません」
「嫌いにならないで」
これらのぼくの言動は、
必死になってマイナスをゼロに近づけようとしているに過ぎなかったのです。
マイナスをゼロに近づけたところで、彼女にとっては驚きも感動もなく、言ってしまえば何ら価値のないことなのです。
こんなことを何度繰り返しても、彼女の世界を変えるようなインパクトを与えることもありません。
こうして、ぼくは彼女のお荷物になっていったわけです。
結局何が言いたいかというと、
嫌われないようにがんばることに、そこまでの意味はないということです。
がんばったわりに、報われない。
そんなことは、今すぐやめたいところです。
ぼくが「嫌われたくない」と思っていた具体的な理由
ぼくが人から嫌われたくないと思う理由は、たくさんありました。
- 上司や同僚から、仲間外れや不当な扱いを受けるのではと不安だった。
- 嫌われるとあらゆる面で不利になるため不安だった。
- 恋人に愛想をつかされるのではと不安だった。
- 嫌われると自分が無価値に思えて不安だった。
ざっと浮かんだ順に並べるとこんな感じ。
良くみると、嫌われたくない理由が「自分のため」であることがわかります。
すべては、自分の人生を有利に生きるため。
つまり、自分の利益の確保や承認欲求を満たすことが、
嫌われないようにする理由であったといえます。
それでも、ただただ毎日が不安だったぼくには、
他人のことを考える余裕などありませんでした。
嫌われたくない心理を克服するためにぼくがやったこと
では、いったいどうすれば嫌われたくない心理を克服できるのか。
ぼくが実際に取り組んでいることの中でも、すぐに実践してもらえることをご紹介したいと思います。
ひとことでいうと、
「自分の利益よりも、相手の利益を優先して考えること」
相手に価値を提供する、ということです。
なぜ他人の利益を優先するのかというと、
相手を喜ばせたい、幸せにしたい、という軸で考えると、自分が相手にどう思われるかは、あまり関係がなくなってくるからです。
ぼくもそうして、いつのまにか気にならなくなっていました。
ただこれは、相手にお伺いを立てたり、ご機嫌をとる、というのとはちょっと違います。
具体的な事例でお話します。
①何を食べるか先に提案する
例えば、友人や恋人とラーメンを食べにいくとします。
嫌われないことばかり考えると「いつもどこで食べてるの?じゃそこへ行こう」となる。
どこへ行くかを相手に決めさせれば、イマイチだったり、あまり美味しくなかったりしても、相手のせいにできます。
相手の意志を尊重しているようで、嫌われること、自分で決める責任を負うことを避けているわけです。
反対に、
「いつもそこいってるの?最近気になってるとこあるんだけど、そっち行ってみない?」と切り出した場合。
いつもと違う店に行くと、イマイチだったり、美味しくなかった場合、そこを選択した自分の責任になります。
しかし、
もし相手が喜んでくれた場合は、相手に感動を与え、その世界観を広げてあげることができます。
「センスないな」と思われるリスクもあるけど「この人はいろんな店を知ってるし、楽しい人だな」と思ってもらえる可能性もあるわけです。
何が言いたいかというと、
こういうリスクを自ら請け負うことができれば、人を驚かせ、感動させ、世界を広げるチャンスをたくさん手にすることができます。
喜んでもらえると自信が増します。そして、たとえイマイチの評価となっても、人の好みはそれぞれ。
そんなことはある程度大人になれば皆わかっていることなので、1カ月もすればみんな忘れています。
自分の意見を提案することは、一見嫌われるリスクが大きいように見えて、むしろメリットの方が大きいのです。
②仕事で自分の意見をいう
職場で何か意見を求められる場面があったら、自分の意見をいってみてください。
できれば、誰かが言うまで待つのではなく、自分が真っ先にいいます。
無難なのは3番目くらいですが、とにかく早い段階で自分の意見をいいましょう、ということです。
なぜ早い段階でいう必要があるかというと、
人の意見を聞いてからだと、自分の意見や考えがそれと違った場合、いいにくくなります。
後になればなるほど、自分と違う意見が山ほど積み重なったあとでは、自分の意見をいいづらくなってしまいます。
でも、早い段階で自分の意見をいって、もしそのあとの周囲の意見が自分と違うものばかりだったら…?
ぼくはそんなとき「皆さんのご意見を聞いて、確かにその通りだなと思いなおしました。」という感じで、素直な気持ちで自分の至らなさを認めていました。
で、そもそもなぜ自分の意見をいう必要があるのか?
それは、自分本来の気持ちを発信して、それを世間がどう思うのか、その反応をみるためです。
自分の意見をいってみる。それを聞いた上司や同僚の反応がよければ、そのまま自信になります。
反応がいまいちだったら、何がズレたか考えてみる。
反応があからさまに良くなかったら、その後の周囲の意見をよく聞きます。自分に非があれば素直に修正すればよいことです。
では、周囲の意見が自分とかなり違っており、まったく納得できるものでなかったとしたら?
それがその組織全体の流れをくむ考え方である、と知っておくことです。
自分の意見をいうことで得られることは
- 自分の意見をいえている、という自信
- 間違った時も「謙虚に認め修正できる人」という印象を持ってもらえる
- 自分と世間の感覚の違いがわかることで、自分の立ち位置がわかる
ここで大切なのは、
自分の意見をいう=自分の意見を通す
ことではない
ということです。
「自分の意見をいえる自分」というセルフイメージと、
周りの人から「ものを言いやすい人」と思ってもらうこと、
そして、自分の立ち位置を肌感覚でわかること。
こういったことが大切です。
決して、自分の意見を通したり、自分の承認欲求を満たすことが目的ではなく、
自己主張をしつつも、周囲と溶け込む距離感を学んでいく。
ぼく自身も、そうした目的をもって自分の意見をいうようにしていました。
③仕事や大事な作業をしている時に、たわいもないLINEやメールに即レスしない
これは、他人のペースに無理して合わせないということと、仕事や作業の効率そのものを落とさないようにするという、
2つの目的を兼ねています。
友人でも恋人でも、大事な作業をしているときには、たわいもないLINEやメールがきても、自分がひと段落してから返信するようにします。
もしくは、1日のうちで決められた時間帯で行うようにします。
なぜかというと、人は一度集中がそがれると、再度もとにもどすまで20分はかかると言われているからです。
嫌われたくないという気持ちが強いと、友人や彼女、またはグループLINEなど、
「テッテレ♪」と通知がきたと同時に返信してしまいがちです。
仕事が終わった後でも、休日であっても、重要な連絡出ない限りは、即レスはやめましょう。
即レスすることで、嫌われることはないにしても、それで何か劇的に相手から何かごほうびをもらえるわけでもありません。
一方「集中力」は貴重な財産ですので、無駄遣いは避けるべきです。
④スキルを磨く、自分自身を鍛える
結局のところ、
自分の実力があれば相手に提供できる価値も増えて、いろんなことで相手を喜ばせることができます。
嫌われないようにするのではなく、相手に与える価値を増やすことに注力することが大切です。
また、実力があれば人に嫌われて仕事がやりづらくなる、という心配もなくなります。
一人で十分にやっていける、この職場を辞めても他でやっていけるとしたら、人に嫌われることを気にする必要もなくなるわけです。
ですので、まずは実力を磨くことです。
自分の意見を発信してみて、ズレや実力不足を感じたら、即レスを辞めて、自分の作業やスキルアップに集中。
実力をつけながら、自分の意見を発信して、即レスせずにスキルアップに集中。
こうした繰り返しによって、自分が日々少しずつ進歩していくと「自分は今はダメでも、いずれは実力を身に付けていける」という自信がつきます。
そうなるとさらに、人からどう思われているか、ということが気にならなくなってきます。
そのころには、嫌われたくないという心理に縛られることがいかにもったいないか、ということを実感されると思います。
他人の感情はコントロールできない
他人の感情はコントロールできず、自分がどう思われるかは結果にすぎません。
自分にできることは、自分自身の感情、言葉、行動をコントロールすることだけです。
嫌われないようにするのではなく、相手の反応に答えを探しとることです。
たとえば好きな人がいて、
その人にどう思われているか気にしたところで、自分に対する印象を変えることはできません。
それよりも、自分の価値を少しでも上げて、実力をつけて、相手に喜ばれる存在になるほうが、自分に興味を持ってもらうには近道です。
記事のまとめ★
以上が、嫌われなたくない心理を克服するために、ぼくがやっていること、考えていることの一部です。
とにもかくにも、自分の実力をアップさせること。これによって「進化の過程にある自分」によって自信を持つことができます。
自信をもつことで、いろいろなことが気にならなくなります。
自分が大きくなることで、今ある問題ごとも小さく見えてくるようになる、ということです。
「自分なんて…」と自分を過小評価してしまう人は、2年後も、そのままの自分だと思っていませんか?
小さなことの積み重ねでも1年、2年とたてば大きな変化となっています。
今回ご紹介した方法も、人によっては即効性のある場合が多いですので、ぜひ実践してみてください。
それでは(*^^*)
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