HSPがめんどくさいって言われるのはなぜ?
自分なりにいろいろ考えてるのに…
どうしたらめんどくさいと言われなくなるかな?
今回は、そんな疑問にお答えします。
ぼく自身もHSP歴40年ですが、
これまで「おまえ、めんどくさいな!」と何度もいわれてきました。
しかし今では、
その理由がはっきりとわかるようになりましたので、
経験談を交えながら、論理的にお話していきます。
また、後半には
めんどくさいと思われないための対策も記載しましたので、
あわせてご覧ください。
それでは本記事の内容です↓
この記事の内容
HSPはめんどくさい…と嫌われる理由はこの3つ
HSPが「めんどくさい」と嫌われてしまう理由は、大きく分けて以下の3つです。
- 自分の直感をもとに、相手を決めつけてしまうから
- SNSで非HSPを悪くいってしまうから
- 話が長いorわかりにくいから
こういわれると、HSPの人はこんな風に思うかもしれません↓
「直感じゃないよ、本当にそうなんだってば」
「SNSでちょっと悪く言うくらい、いいじゃん」
「嫌な思いさせたくないから、ストレートに言えないだけなんだよ」
これは確かに、
ぼく自身も同じように感じますし、HSPであれば、仕方ないことだとも思っています。
しかし、以降の解説を読めば、そういうことかと納得していただけるはずです。
それでは、順番にお話ししていきます。
理由① 自分の直感で相手を決めつけてしまう
HSPの人は、他人に対して直感的に
「あ、この人なんかヤダな…」
「この感覚…当たってるな…」
そんなふうに感じること、あると思います。
ぼくもHSPなので「げ…なんかヤバいぞこの人」と感じることもあります。
確かにこの手の直感が当たるときは当たりますが、もちろん外れることもあるわけです。
そして、HSPですから、相手に面と向かって自分の想いをぶつける、なんてことはなかなかできません。
相手と腹を割って話す機会がないので、相手が本当はどのように思っていたのか、答え合わせもできないまま、
距離をとったり、転職や退職でお別れとなってしまいます。
真実はわからないまま終わってしまう、ということです。
個人的には、
HSPの人が「嫌な感じ」と感じ取ったのであれば、言語化されなくても、それなりの理由があるものと思っています。
ですので、もちろん心の中で「嫌なやつだな」と思ったり、距離を置くことは全く問題ありません。
問題は、態度や表情に出てしまうことです。
これをやってしまうと、相手はあなたが自分を嫌っていることを少なからず感じ取り、
ある人は、やたら腰を低く、下手(したて)に出てきたり
ある人は、威圧的な態度に出てくるなどして、
あなたを思い通りに動かそうとしてくるかもしれません。
どちらにしても、この時点であなたがイヤだなーと思った相手もまた、
同じようにあなたのことを「めんどうな相手だな」と思っていたり、
なんらかの形で内心、恐れていたりする可能性もあります。
下手に出ることも、威圧的に迫ることも、
どちらも根底には、相手に対する恐れや不安の感情が隠れています。
傷ついている人、不安な人、自信がない人
みんな相手の顔色をうかがっています。
相手の顔色を気にするのは、HSPだけに限ったことではないのです。
つまり、HSPかそうでないかに関わらず、
お互いに顔色をうかがい、
それぞれ違う方法で不安や恐怖に対する対処行動をとっている、ということです。
HSPの人だけが悪いわけでは決してありませんが、
HSPの人が「直感で相手を決めつけてしまうこと」が、
お互いに嫌悪感をいだく間接的な原因となり、HSPに対して「めんどくさい」と思わせる原因となってしまうのです。
そして、このことが原因でさらに、
「めんどくさい」と言われてしまう原因を
SNS上でも作ってしまうのです。
一体どういうことなのか?
次の項でお話していきます。
理由② SNSで非HSPを悪くいうから
HSPであれば、相手に嫌なことをされても、
それに対して面と向かって文句をいうなんて、とんでもないことですよね。
HSPの平和主義は、そもそも争いが苦手だったり、
平和を好む、穏やかな気持ちからくるものでもあります。
しかしそれと引き換えに、
繊細なHSPは日々、気遣いのストレスでヘトヘトです。
誰かに本心を聞いてほしい。
共感してほしい。
そんな風に思うこともあると思います。
けれどHSPは、人に迷惑を掛けまいとするあまり、
家族や友人にも、なかなか自分のつらい想いを打ち明けることができません。
そこで、思いをぶつける場として選ばれるのが、ツイッターなど匿名のSNSです。
個人的には、
せめてSNSだけでも本音をいえて、同じように悩む仲間を見つけて。
それでまた、明日から現実に立ち向かうエネルギーを補給できるなら。
SNSで想いをぶちまけることは、良いことだと思います。
しかし問題は、発信内容です。
たとえば、HSPの人がこんな趣旨のツイートをしています。
- 「なんでみんなこれ気づかないの…?」
- 「世界がHSPだけなら平和なのに」
- 「あいつ鈍感すぎてマジでクソだっ!」
はたから見ると、
HSPは繊細で慈悲深い平和の天使で、
非HSPは鈍感で冷酷な悪魔の使者である…!
とも受け取られかねない、ちょっと過激な発言もよくみられます。
とはいえ、
匿名のSNSとは、ある意味そういうものだし、
誰かを名指して言っているわけでもないですし、
個人的には、特に問題があるようには感じません。
問題は、このようなツイートをみた非HSPの人たちが、
「なんじゃこいつ、HSP?自分のことタナに上げ過ぎだろ」
「HSPって、こんなやつばかりなの?」
と、HSPそのものに対して、マイナスな印象をもってしまうことです。
つまり、SNSでの発信が、
間接的にぼくたちHSPの印象を悪くしている可能性がある、ということです。
SNSは決してクローズドな場ではないので、たくさんの非HSPの人たちも見ています。
そういう場で、HSPが日ごろ非HSPの人に対して思っていることを、ツイッターでぶちまけることで、
「HSPは非HSPを見下している」という印象が出来上がってしまうのです。
名指しをせず、
「上司」「同僚」「後ろにならんでる人」「HSP以外」
など、多くの人を含んだ表現をしていることが、
かえってたくさんの人に「私のこと悪くいってるの?」と思わせている可能性もあります。
このように、HSPの人が、非HSPの人に対して抱いたイヤな印象を、SNSで暴露する。
そして、それを見た非HSPの人が「HSP…自分のことタナにあげて。とんでもない奴らだな!」と悪い印象をもってしまう。
これもまた「HSPはめんどくさい」と思われる原因のひとつなのです。
もちろんHSPだって、非HSPから、
めんどくさいだの、なんだのと悪く言われています。
HSPであるなしに関わらず、嫌いあうことがあるのは特別なことではありません。
それでも、同じように言い争うと、人口の5人に1人しかいないHSPは、
数で負けます。
世論とは、常識とは、数なのです。
本来、HSPと非HSPがそれぞれ、
言い分を持ち合うべきところなのですが、
絶対数が少ないがために、
「めんどくさい」と一言で片づけられてしまうのです。
お互いにいがみ合っても、HSPはひたすら不利な立場に追いやられる一方となってしまいます。
以上が理由②です。
理由③ 話が長く、わかりにくいから
これは、ぼく自身のことでもあるのですが…(汗)
HSPの人は、話が長く、分かりにくくなってしまいがちです。
たとえば、HSPの人は、人になにかを伝えるとき
- これ言ったら悪いよな
- 嫌な気持ちになるかな
- 怒らせちゃうかな
というように、誤解を避けようとするあまり、
話が回りくどくなってしまうことも。
もちろん、必要だと思う情報だからこそ、もれなく伝えようとしている結果でもあります。
それでも、何かを伝えるほとんどの場面で
- 相手に嫌な想いをさせたくないこと
- 相手に嫌われたくないこと
この2つばかりを気にし過ぎて、話が長く、分かりにくくなってしまうのです。
話が長いとなぜ良くないのか?というと。
相手の労力、時間を「奪う」からです。
話が長いと、聞く相手も時間を必要とします。
話が分かりにくいと、相手はあなたが詳しく話す代わりに、理解するための労力を割くことになります。
人間の脳は生存のための本能により、
基本的に省エネを好むようにできています。
よって、余計に考えたり、エネルギーを消費することを本能的に嫌うのです。
そこで、自分になにか面倒なことをさせたり、時間を奪ってくる人間に対して
「めんどくさいから関わるのやめとこ」と、本能的に距離を置こうとするのです。
労力や時間というものは、目に見えないので、軽い気持ちで奪ってしまいがちです。
しかし、もし1時間あれば何ができるでしょう。
- 掃除する
- 昼寝する
- ボーっとする
- 作り置きのご飯を作る
- 読みたかった本を読む
- 働いて時給1000円稼ぐ
- 「繊細さんの脱サラ術」の記事をよむ
ざっと並べただけでも、
たくさんの事ができると思います。
このように、時間はその人の
- お金であり
- 成長であり
- 息抜きであり
人生そのものです。
親友や恋人など、親しい間柄であれば、
話がちょっと長いくらい、どうということもないでしょう。
しかし、仕事など利害関係がからむ場面ですと、
他人から、むやみに大切な人生を「奪う」ことが、
「めんどくさい」と嫌われてしまう原因になるのです。
話がムダに長かったり、分かりにくいことは、
相手の時間と労力を「奪う」ということ。
人間の脳は省エネなので、労力というエネルギーを奪う人間を嫌います。
話が長く、わかりにくいこと。
これも、HSPが「めんどくさい」と嫌われる理由のひとつです。
むやみに「奪わないこと」が大切です。
というわけで、
ここまでが、HSPがめんどくさいと嫌われてしまう
3つの大きな原因についてでした。
さらに続けて、
めんどくさいと思われないためにすべきこと
についてお話していきます。
HSPがめんどくさいと思われないためには?
HSPがめんどくさいと嫌われてしまう理由を3つお伝えしました。
- 直感で相手を決めつけてしまう
- SNSで非HSPを悪くいってしまう
- 話が長く、わかりにくくなってしまう
めんどくさいと思われないためには、
この3つに対し、それぞれ対策を行っていけばよい、ということになります。
しかし、今回はこの記事自体が長くなってしまったので…
①、②については改めて別の機会にお伝えすることとして、
③の「話が長く、わかりにくくなってしまう」に絞ってお話していこうと思います。
「話が長く、分かりにくくなってしまう」への対策
話がむやみに長くなったり、分かりにくいと、相手から時間や労力を奪ってしまう。
ということは、すでにお話ししました。
これに対する対策は以下の2つです。
- 相手に合わせて要点をまとめて話すこと
- 聞いてよかったと思ってもらうこと
それでは具体的にお話していきます。
対策① 相手に合わせて要点をまとめて話すこと
お気づきかもしれませんが、当ブログのこの記事も、
この時点ですでに4000文字を超える長丁場です。
(読んでいただきありがとう~ございますっ…汗)
これでもかなり短くまとめている方でして、
話を短く、わかりやすくすることが、いかに難しいことか。
ぼく自身も痛いほど実感しております。
もし、HSPでもない人がこの記事をみたら
目次あたりで「なんだこれ、なげーよ。もういいや」と、ページを閉じてしまうでしょう。
このように、HSPではない人にこの記事の内容を伝えるとしたら、ある程度、要点をまとめる必要があります。
たとえばですが、
こんなふうに説明していきます↓
- HSPという繊細で気持ちが優しい性質の人がいる
- HSPは争いを好まないため、日々の我慢でストレスをためている
- HSPは本音を言える匿名SNSをよりどころにしている
- そのHSPの発信をみた非HSPが怒る
- すべてのHPSが「めんどくさい」と嫌われてしまう
まず①のように、
「HSPとは何か」という説明が必要になりますが、ここで
「HSPの歴史は~…」「4つの特徴があり~…」
といった、相手が必要としていない説明までしてしまうと「長い」と思われるかもしれません。
反対に、すでにHSPを自覚している人に伝えるなら、もちろん「HSPとはなにか?」なんていう説明は必要ないでしょう。
このように、
相手に効率よくものごとを伝えるには、
同じことを伝えるにしても、
相手によって選ぶ言葉や、優先して伝える内容を変えていかねばなりません。
それもこれも、
相手の人生の大切な時間を奪わないためです。
限られた時間で、どのようにまとめて伝えるか。
相手にとって何が必要で、何が不要か。
それを、こちらが考えるのです。
とはいえ、
口頭で人に話すときに、これらを意識するのは非常に大変。
ですので、まずはメールやLINEの文章を見直してみましょう。
しかし「ムダな表現をはぶきましょう」
なんて言われても、そもそも何がムダなのかもわからないと思います。
そこで「PREP法」という型にはめることをオススメします。
対策①ー2 PREP法に当てはめよう
PREP法とは文章の型のことで、
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
という順番で書いていくと、伝わりやすくまとまるよ。
というものです。
たとえばこういう感じで当てはめます↓
- HSPで苦しむ人はフリーランスになるべき(P:結論)
- なぜなら、HSPのストレスの原因は主に人間関係にあるが、フリーランスになれば、人と関わることなく仕事ができる(R:理由)
- たとえば、在宅ワークでは、通勤も職場の人間関係もない(E:具体例)
- だからこそ、HSPで苦しむ人はフリーランスになるべきである(P:結論)
HSPはフリーランスで稼ぐチカラを身に付けると、人生が非常に楽になりますよ、という話を、PREP法の型に当てはめました。
とにかく、大事なことは、
結論を最初に伝えることです。
とはいっても、
仕事の場面では特に、二の足を踏んでしまうような、言いづらいこともあると思います。
しかし、結論を伝えなければならないことに変わりはないはずです。
であるならば、
「結局なにがいいたいの?」
と聞き返されるよりも、最初からストレートに結論から伝えた方が、
相手にムダに考えさせることもなく、ストレスを与えずにすみます。
反対に、
あなたが良かれと思ってソフトに伝えようとしても、
話が回りくどくなることで、相手は「何がいいたいんだろう…」と考えることになり、
結果的に、かえって相手にストレスを与えてしまいます。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
この順番で書く、あるいは話す。
この①~④を繰り返すだけでも、
あなたの話や文章も、相当すっきりするはずです。
ぜひ、実際に取り入れてみてください。
次に、対策その2です。
対策② 聞いてよかったと思ってもらうこと
いってしまえば、
たとえ結論から話せなくても、
何を言ってるかイマイチわからなくても、
おもしろいオチがあったり、
貴重な話だったり、
最終的に「聞いてよかった~」と思ってもらえるような話ができれば、
どのように伝えようと問題はないです。
おもしろい話ができなくても、
相手に話を聞いてもらったあとに、
聞いてもらったことへの感謝をそえたりすると、
相手は「聞いてよかった」と思ってくれるかもしれません。
型にはまるのがイヤだとか、硬い感じの話はどうも好きじゃない…
という人もいるかと思います。
そんな人は、PREP法などに当てはめてわかりやすく伝えて、
そのあとで、聞いてもらった感謝を伝えるなり、くだけた雑談を挟めば良いと思います。
くだけつつ、面白く、それでいてわかりやすく、オチもある…
そんなことができるのは、一部のおしゃべりが異常にうまい人だけです。
「相手の負担を減らそう」
まずは、その想いだけで十分ですし、
それだけで、めんどくさいと思われる場面は激減するし、
仕事も人間関係も、今よりもっとウマくいくはずです。
記事のまとめ
HSPがめんどくさいと嫌われないために重要なこと。
一番はやはり「奪わないこと」です。
相手に当然のように配慮を要求したり、分かりにくい話をして相手に考えさせたり。
そのような「相手にかける負担」をできるだけ減らすことを心がければ、
たとえ世の中のHSPがめんどくさいと嫌われたとしても、
あなたはHSPである前に、あなた自身である。
ということを、
みんなに認めてもらえるようになるはずです。
それでは今回はこのへんで
(*^^*)
しるふぃーどさん
どうも、こっちも見てくださったんですね☆
めちゃシンプルかつ明快なコメント、
ありがとうございます!m(__)m笑
こんにちは
ズバズバで
ニヤニヤになって
ふむふむが来て
最後はおおー
かな!(^^)!