「あの人は地頭がいいよね」と言われる人、職場に一人はいますよね。
ぼく自身も「もっと地頭が良ければな~」
なんて思って生きてきました。
ですが、結論から言うと、
地頭は努力で鍛えることができます。
ただ、ガムシャラに鍛えようとして、どうにかなるものではありません。
そこで今回は、
ぼくが実際に地頭を改善した、
地頭を努力で鍛えて確実に改善する、3つの方法
についてお伝えしていきます。
もし、タイムスリップできるなら…
この方法を20年前の自分に伝えたい!
ではさっそく、いってみましょう♪
この記事の内容
地頭の良さとは何か?
まず、地頭を改善するためには、
地頭の良さとは何なのかを知っておく必要があります。
地頭の良さとは何か。これを一言でいうと
優れた情報処理フィルターをもっている
ということです。
同じ情報や物事を見聞きしても、優れたフィルターを通すとより優れたものに変換されたりします。
たとえば、
空気清浄機のフィルターがただのスケスケの布だったら、吸い込んだ空気も元のまま吐き出され、空気は全くきれいになりません。
花粉やほこり、ハウスダストをしっかりとフィルタリングすることで、良い空気に変換されます。
では、もっと具体的に地頭の良い人の特徴を見てみましょう。
地頭の良い人の特徴
地頭の良い人の特徴について、具体的にお伝えしていきます。
上記でお伝えした、優れたフィルターとはなにか?ということが、そのまま地頭の良い人の特徴となります。
地頭の良い人の特徴① 料理がうまい
地頭の良い人は、料理上手な人が多いです。
たとえば単純に、同じ食材でも上手な人が料理すればおいしく、下手な人が料理すれば、おいしくない料理になります。
しかし、
地頭の良い人は、単にうまいマズイだけでなく、人がよろこぶ料理を作ることができます。
人の喜ぶ料理を用意するために、
単なるうまいヘタだけではなく、味付けやボリュームなど、相手の好みに上手に合わせる必要があります。
単に料理に対する知識や技術があり、品質の高い料理を作れたとしても、
相手に合わせて出す料理を変化させることができなければ、喜ばれるとはかぎりません。
地頭の良い人は、
相手に対する理解、思いやりのチカラによって、喜ばれる料理を作ることができる、ということです。
また、作業効率も非常によく、何品も並行してつくると同時に、片付けもいつの間にか終わっていたりします。
しかし、作業効率というのは、どちらかといえば思考というよりは単に段取りの組み方による部分が大きいので、
今回は「同じ食材を使っても、より満足度の高い料理を提供できる」という人を、
地頭が良い人の特徴①としてあげました。
地頭が良い人の特徴② インプットとアウトプットが速く質が高い
これは単に頭がいいともいえるのですが、
地頭の良い人は、とにかく新しい情報、初めて聞くことに対する理解が速いです。
自分なりにかみ砕くのがうまいため、
そのあと出てくるアウトプットも上手く質も高いものになります。
アウトプットが上手いとはどういうことかというと、
相手によって伝え方を柔軟に変えることができる、ということです。
- 幼児
- 小学生
- 高校生
- 30代
- 高齢者
- 素人
- 専門家
相手によって使う言葉を変えないと、伝えるべきことが伝わりません。
地頭の良い人は、自身の優れたフィルターを通すことにより、それを可能にしているのです。
地頭が良い人の特徴③ 頭の回転が速い
地頭が良い人は、頭の回転が速い。
では、頭の回転の速さとは何かというと、
見聞きした情報を、最速で最適化し、最速で相手に提供する能力のことです。
しかし、速ければ良いというわけではなく、やはり周囲が求めるような最適化を前提としたうえで、なおかつ早いということです。
以上が、地頭の良い人の代表的な特徴です。
ひとことで言うと、情報を変換するための良いフィルターを持っている、ということです。
しかしこれだけでは説明が抽象的で十分ではないかもしれないので、もう少し別の角度からもお話したいと思います。
地頭の良さとは最大公倍数的な評価
地頭の良さとは、ハイレベルな万人受けともいえます。
つまり、人間の知的な能力のすべてを高い水準で兼ね備えている、ということです。
計算が速かったり、絵が上手かったりなど、
1つの能力が極端に高くても、地頭が良いとは言われません。
たとえば、仕事や人間関係で重視される代表的な能力である、以下の2つを例にお伝えします。
- 論理的思考力
- 共感能力
★パターン① 頭がよいとは言われるけど…
論理的思考力 高い
共感能力 低い
論理的に考えたり話すのは得意だけど、他人の感情の変化に対する共感が苦手。
この場合、頭が良いとは言われても、地頭が良いとはほとんどいわれません。
「なんか、あいつ言ってることは正しいんだけどさ…」
こんな風に言われる人がいたら、パターン①の人です。
★パターン② いい人とは言われるけど…
論理的思考力 低い
共感能力 高い
パターン①とは対照的に、論理的に考えたり話すのは苦手でも、他人のちょっとした感情の変化によく気づける。
この場合は、良い人だとは言われても、やはり地頭が良いと言われることはほとんどありません。
「あの人感じはいいんだけど…ちょっと頼りないんだよね」
こんな風に言われる人がいたら、パターン②の人です。
※ぼくもかつてこのパターンでした…
★パターン③ 地頭が良い人はこのケース
論理的思考力 高い
共感能力 高い
論理的思考も得意で、人の感情の変化も敏感に察知する、いわばよく気づいてくれる人。
このように、2つを兼ね備える人は、地頭が良いと言われることが多いです。
こういう人は、論理的で段取りや根回しも得意で、周囲の気持ちに配慮したコミュニケーションもうまいため、
悪口をいわれるようなことも、ほとんどありません。
周囲の信頼も厚く、揚げ足をとる隙もないため、
その能力に嫉妬する人から「あの人は地頭がいいからね~」と、皮肉っぽく言われたりします。
このように、地頭の良い人は
論理的に考えることができて、共感能力も高い。
つまり、突出するものはなくても、一般社会で必要とされる能力を高いレベルで兼ね備えている、ということです。
地頭が悪い原因はいったい何?
地頭が悪くなってしまう原因は多々ありますが、大きく分ければ以下の3つになります。
- 遺伝的な要因
- 地頭を使う機会がなかった
- 地頭の使い方を教わる機会がなかった
つまり「自分は地頭が悪い…」と思っていたとしても、基本的にあなたは全く悪くない。
ということです。
地頭が悪い原因① 遺伝的な要因
知能は遺伝する、という説もあります。
やはり人間も生物ですので、当然に遺伝の影響は大きいです。
我らがハンマー投げの室伏広治さんは、
フィジカルも人類最強、知能に加えてルックスまでもが国内最強レベル…
お…俺もムロフシに生まれたかったぜぃ…!
こんな風に、あなたも自分の憧れの人を思い浮かべ、
自分もあんな風に生まれてたら、きっと楽しい人生だったかも…
なんて考えてしまうかもしれません。
しかし、それをいっちゃあ始まらない。
この記事の主旨は
「地頭を努力で改善する方法」です。
とにかく、今よりもひと周り、ふた周り、地頭を良くすることができるだけでも、
人生において見える景色はまったく違ってきます。
ですので、遺伝的要因といった、変えることができないことについて、考える時間がもったいないです。
あなたがあなたに生まれてきた理由は必ずあります。
今は分からなくても、いつかきっと、そのヒントがピコーンと出現します。
遺伝的要因は当然ある。
けど、あなたの人生の大切な時間。変えられることに注意を向けましょう!
ということです。
地頭が悪い原因② 地頭を使う機会がなかった
地頭の悪い人は、そもそも地頭を使う機会そのものがないままに生きてきたという人が多いです。
たとえば、小さいころから過保護に育てられ、両親がなにかと先回りして助けてくれ過ぎてしまう。
そうなると、単純に自分で問題解決する機会がないまま大人になってしまい、やがて独り立ちしたあとで、大いに困ってしまうことになります。
いわば経験値の少なさです。
地頭が悪い原因③ 頭の使い方を教わる機会がなかった
義務教育では「人生の問題はこうやって解決するんだよ」という、そのものズバリは教えてくれません。
そういう知恵や賢さよりも、実直さ、マジメさのようなものの方が、教育者ウケが良かったりします。
そのため、
知恵をしぼって問題解決というよりは
「正直に生きることが大事」
「みんなちがってみんないい」
など、表向きには抽象的な結論が良しとされる。
結果、子供、教育者ともにそれ以上、物事に対する考えを深めようとしない傾向があります。
そんな義務教育の影響をモロに受けてしまうと「ちゃんと最後まで考え抜いて結論を出す」という経験のないまま大人になってしまい、
結果、大人になってから非常に苦労することになるわけです。
そして、そのような地頭の使い方を学校で教わらなかったとしても、人によっては年の離れた先輩や兄弟などから、
生きていく知恵を教わったりもします。
そういった出会いに恵まれないと、やはり地頭力を向上させる機会がないまま大人になってしまいます。
地頭が悪い原因④ 地頭の良い人に出会い教わる機会がなかった
これは原因③とも共通する部分がありますが、
こちらは大人になってからの話で、職場で地頭の良い人に出会い、仕事を直接教えてもらう機会がなかった、ということです。
この「直接教わる」ということが非常に大事です。
ただ見たり聞いたりしているだけだと、実践する段階で、自分の考えや結論が反映されてしまいます。
そして、それに対してフィードバックをもらえない。つまり、地頭の良い人にダメ出しをしてもらえないことが問題だということです。
地頭が良い人は、指導もうまいので、その人にあったアドバイスを、その人にあった言葉で伝えてくれます。
そのため、それまでイマイチ仕事ができなかった人でも、地頭よく優秀な先輩の下に付けてもらえるだけで、
一気に実力を伸ばしたりすることもあります。
しかし、誰もがそういった出会いに恵まれるわけではありませんので、これも地頭が悪い原因の1つとなり得ます。
まとめますと、
- 地頭を使う機会がなく
- 地頭の使い方を教わる機会がなく
- 地頭の良い人との出会いがなかった
といったことが、地頭が悪い大きな原因といえます。
地頭を努力で鍛えて改善する方法はあるのか?
ぼく自身も、上記でお伝えしたような3つの原因がもろに当てはまるタイプでした。
ですが、現在はかなり改善されています。
しかし、
「よし、地頭を鍛えて良くしよう!」と考えたわけではありません。
ではいったい、どのようにして改善したのかをお話します。
ぼくは今、看護師を辞めて個人事業主として生計を立てているのですが、
そうして一人の起業家になるまでの学びと、せっかく取った看護師資格を捨ててでも個人で生きていくという決断をする、
その過程そのものが、ぼくの地頭を改善するカリキュラムととなりました。
客観的に地頭の改善を証明するものをおみせできないのですが、看護師時代より収入は増え、
労働時間は3分の1以下になりました(約3時間/日)
また、仕事上の問題解決はもちろんのこと、家庭内、子育て、すべての問題解決を自分が主体で考え実践しています。
今後も、自分に起こるあらゆる問題を解決していけると、自信を持って言うことができます。
これは、冒頭でお伝えしましたように、あらゆる問題を解決に導くために「フィルター」を鍛え続けている結果です。
つまり、
看護師を辞めて独立しようと考え、それに向けて学んできた知識や思考が、そのまま地頭の改善につながったわけです。
そして、これらは決して仕事を辞めて独立しなければ学ぶことができないようなことではありません。
では、具体的にどのようにすれば、地頭を鍛えることができるのでしょうか。
今回は、
今日からすぐにできるシンプルな方法を3つ、お伝えしたいと思います。
地頭を鍛える方法① 何か教わるとき教えるつもりで聞く
たとえば
- 何か本を読んでも、ちっとも頭に入ってこない。
- 人から仕事のやり方を教わっても、すぐに忘れてしまう。
そんな人は
- 「教えるつもりで読み」
- 「教えるつもりで教わる」
というようにしてください。
本を読むときは、読んで得た知識を「ダイジェストにまとめて、この後だれかに教える」つもりで読んでください。
仕事のやり方であれば、教わった手順を「すぐ他の人に教える」つもりで教わってください。
つもりでなく、実際にやってみてもよいでしょう。
つまり、アウトプットすることを前提に情報をインプットする、ということです。
よく、3年目くらいの社員に新人指導をさせたりするのは、このように、教えることでより学びが深まることが狙いです。
これを、3年目にならずとも今すぐやります。
本も同様に読みます。
これは本当に効果があります。
もっというと、
日常で入ってくる情報すべてを、人に伝える前提で取り入れてみてください。
人に伝えるためには、情報をいったん自分が飲み込みやすいようにかみ砕かねばなりません。
そして、かみ砕いたものを、今度は相手に伝わりやすいように吐き出すわけです。
よくかみ砕けていなければ、相手にうまく伝えることはできません。
- 「情報を得る」
- 「かみ砕く」
- 「うまく伝えられる形に整える」
これらを、いっぺんに行うイメージで学習したり、教わったりします。
日常のあらゆる情報に対してこれを実践すれば、インプットとアウトプットのチカラがかなり向上するでしょう。
聞く人の身になって考えるので「共感力」の向上も期待できます。
ぼく自身ももちろん、日々実践しています。
地頭を鍛える方法② ものごとに仮説を立てるクセをつける
これも非常に大切なことです。
「仮説思考」といったりもします。
ものごとに対して「おそらくこうなるだろう」という見通しを立てていく思考法です。
日常で起こることや、目についたことなどに対し「おそらくこうだろう」と理由や見通しを考えていくクセをつけます。
テレビのニュースや、他人のウワサや悩みに対してでも良いです。
たとえば、以下のような順で考えると良いでしょう。
- 自分はこうだと思う
- なぜなら理由はこれで
- こういう例があって
- だからこうだろうと思う
あまりガチガチでなくてよいので、
とにかく自分の考えと、その理由を述べられるようにするための思考回路を鍛えよう、ということです。
自分のことや、家族のことなど、経過と結果がわかることであれば、自分の仮説が正しかったかどうかの検証もします。
論理的思考力の向上が期待できますので、
ゲーム感覚でよいので、仮説思考を鍛えてみましょう。
ぼくももちろん、日々取り組んでいます。
地頭を鍛える方法③ 知識そのものを蓄える
教えるつもりで学び、仮説を立てるクセを付けたら、
あとは知識そのものをたくさん増やしていくことで、どんどん地頭が磨かれていきます。
多くの人は、この逆をやっています。
物事がうまくいかない原因が、単に知識の不足だと思っているからです。
しかし、ただインプットの機会を増やし知識を蓄えたところで、それを応用し活かす方法が分かっていなければ、
単に役に立たない知識が増えただけにすぎません。
ではどうしたらインプットした情報を活かせるかといえば、
やはり、
見聞きした情報を上手にアウトプットするアウトプット能力と、物事に仮説を立てる仮説思考を身に付けることが大切です。
自分の中に「情報をわかりやすく変換する装置」を作るということです。
しっかりとした情報変換装置ができていたら、
あとはそこに蓄えた情報を放り込んでいくだけです。
こうなればしめたもので、
本、人の価値観や体験談、ニュース。
あらゆる情報を取り入れるたびに、地頭が改善されていきます。
上記の地頭の鍛え方をまとめますと、
- 普段から起きるできごと、入ってくる情報のすべてを、かみ砕いて人に説明するつもりで見聞きする。
- 自分の中に入ってくる情報のすべてを自分の脳内にある情報変換装置(フィルター)を通して、世に出すことを繰り返す。
- ①、②を繰り返す。
このようにすれば、地頭を努力で鍛えることができます。
脳トレは効果がない?
脳を鍛える…!
という目的で、脳トレなるものが流行したこともありました。
で、ぼく自身も、
脳トレで地頭は良くなるの?
と疑問を持ったことがありました。
脳トレについては諸説ありますが、
基本的に、脳トレには脳の特定の部位の血流量を増やしたりする働きが認められていますが、
脳トレに現実的な地頭を良くする効果は期待できないと個人的には考えています。
なぜなら、
もし脳トレによって地頭が良くなるのであれば、
大企業がこぞって社員の育成に脳トレを採用し、毎日取り組ませることで優秀な社員を量産しようとするはずだし、
実際に世の中は優秀な人であふれているはずです。
そうでなくでも、
脳トレをやって地頭がよくなるなら、頭が悪くて困ったり悩んだりする人はいなくなるはずです。
それでも確かに、日常で使う基本的な脳の機能を保つ効果くらいは十分に期待できるでしょう。
しかし、財布の中にある小銭を多少早く数えることができたとしても、人生の改善に与えるインパクトは微々たるものでしかありません。
それでも、面白い脳トレゲームであればまだいいですが、なんか単調でつまらない脳トレをやるくらいなら、
テトリスやぷよぷよなどのパズルゲームや、
ストリートファイター2などの格げー、
ロックマンや高橋名人などのアクションゲームを真剣にやった方が、
個人的には楽しいし、集中力も身に付き脳には良いと思います。
(え、古い…!?)
この記事のまとめ
教わるとき、学ぶときは、常に誰かに教えるつもりで。
そして、物事には「なんとなく」ではなくしっかりと仮説を立て「なぜならば」と理由も添える。
その上で、たくさんの情報を取り込んでいきましょう。
地味でシンプルですが、確実に地頭を改善する数少ない方法論の1つです。
ぜひ、この記事でお伝えした地頭の鍛え方を習慣にして、人生を楽にしていただければ幸いです。
それでは(*^^*)
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