この記事にきてくれたあなたは今、
完璧主義が原因で、非常につらい想いをされていることと思います。
ぼくも以前、ことあるごとに完璧主義と言われれてきましたが、
自分では、どうすることもできませんでした。
しかし今では、
脱、完璧主義に成功し、完璧主義だったころよりも、あらゆることで、
より楽に、より良い結果を出せるようになりました。
そこで今回は、
ぼくが取り組んできた完璧主義の克服方法についてお伝えしたいと思います。
この記事で書かれていることを実践しただけでも、とくに仕事の成果がかなり改善されましたので、
ぜひ読んで実践し、もっと楽に成果をあげてみてください。
この記事に書かれていること↓
- 完璧主義は、ほんとは良いことだよ
- よく言われる完璧主義の克服方法…のちょっとズレているところ
- これは納得!?完璧主義の治し方
それではいってみましょう♪
完璧主義は本当は良いこと…しかし?
完璧主義は決して悪いことではありません。
なぜなら、
完璧主義の人は、完璧にやらなきゃ、という気概を持っている、
つまり、やろう!という気持ちがあるといことです。
とはいっても、
心の中では、本当はやりたくないのかもしれません。
けれど、自分がやらなければという責任感を持っているのも完璧主義者の特徴です。
要は、その気持ちやエネルギー、責任感を向ける方向をうまく設定すれば、より楽に、本来の能力を発揮できるようになります。
「この通りやればうまくいく!」
という作戦を立てることができれば、あとは計画通りに実行するだけでうまくいったも同然です。
よく聞く完璧主義の対策…そんなこと言われても…?
ネットの記事などでも、完璧主義の特徴についてよく語られています
たとえばこんな感じ
- 優先順位をつけよう
- ゴールを再認識しよう
- 時間制限を作ろう
- もっと人に任せよう
- 合格点を決めよう
- 休憩を挟もう
- 自分を責めるのをやめよう
- 心の余裕を持とう
- ストレスをためないようにしよう
- まあいっか、と思うようにしよう
- 慎重になりすぎないようにしよう
一見もっともな対策です。しかし
これだけでは、
ほとんどの人は完璧主義を克服できません。
ぼくももちろんこういった方法では克服できませんでした。
では、なぜこれだけだとうまくいかないのか。
1つずつ解説していきます。
優先順位をつけよう?
完璧主義の人は、初めから終わりまで完璧にしようとするあまり、
必要なことが終わらないうちに仕事の期限がせまってしまうということがよくあります。
そのため、
優先順位をつけよう、という対策が上がってくるわけですが、
それができたら苦労はしないよ…と個人的に思います。
完璧主義の人は「完璧主義の感覚からみた優先順位」をもって仕事をしています。
つまり、優先順位そのものが他の人とちがいます。
(いってしまえばこれが個性です)
ですので、完璧主義ではない人の優先順位を知らなければ、
どれだけ優先順位をつけても「完璧主義な人の優先順位」になってしまうわけです。
これが、
「優先順位をつけよう」とするだけでは完璧主義を治すことができない理由のひとつです。
ゴールを再認識しよう?
自分に求められている結果は何か?そのクオリティがどんなものか?
それを再確認しよう、というものです。
これも確かにその通りなのですが、他人のゴールに合わせる、つまり妥協するということですので、
完璧主義の人がすぐに実行するには、ただただ辛く苦しいと思います。
以前のぼくも、ゴールを再確認しろというアドバイスを受けましたが、
- なぜ、こんなに妥協しなきゃいけないんだ…!?
- なんで他人の基準でゴールを決められなきゃいけないわけ…!?
と、ぜんぜん受け入れられませんでした。
時間制限を作ろう?
仕事における作業工程のそれぞれに、
時間制限をつくり、その範囲内で終わらせる習慣をつくろう、というものです。
これも確かにその通りですし、やった方がいいです。
でも、タイマー設定したとしても、結局は「もうちょっとだけ…ここやっとこう」なんつって、
どんどんタイムオーバーしてしまうと思います。
…ぼくがそうでしたんで(-_-;)
もっと人に任せよう?
これは、一人でたくさんのタスクを抱えてしまうと、キャパオーバーになってしまうので、
もっと人に仕事を振って助けてもらおう、ということです。
確かに、これがうまくできたら楽なのですが、人に任せるということは、自分の理想の完成度を捨てることになりますので、
完璧主義の人にとって、すごく苦痛ですし、
やはり「任せるくらいなら自分でやった方がいい!」と、
自分ですべて背負ってしまうことになると思います。
人に任せる、これができたら本当に苦労しません。
人の手が加わったものを「自分の作品です」とは言いたくないんですよね。
ですので、そもそも人に任せるということ自体、ハードルが高すぎるというのが、
人に任せることがほぼ不可能に近い理由です。
最初から、仕事の量がちょうど良くなるように割り振られているような職場だと良いかもしれません。
合格点を決めよう?
完璧主義の人は、100%でなければならないという気持ちが強く、90%では足りず、60%ではもはや失格!
とすら思ってしまうので、
あらかじめ、求められている最低限の合格点を決めておき、それを達成すればよし、ということにしよう。
ということなのですが、
これも結局、完璧主義の人にとっては妥協を強いられるだけ、つまり苦痛であることに変わりなく、
非常に強いストレスがかかってしまいます。
完璧主義の人は合格点の基準が高いので、
誰か他の人に合格点を設定してもらうことになりますが、
やはり、
人に決められた基準で単に妥協することは、完璧主義の人にとって単純に苦痛でしかありません。
休憩を挟もう?
完璧主義の人は、仕事を続けるうちに夢中になり、次々と細部にこだわり始めてしまうため、
休憩をはさみクールダウンしながら仕事をしよう、ということなのですが、
休憩を挟んでも気になることは気になりますし、不自然に休憩を挟むと、集中力が休憩前の状態に戻るまで20分以上かかるため、
むやみにたくさんの休憩を入れることは個人的にはオススメしません。
自分を責めないようにしよう?
完璧にできなかったときなどに、
自分を責めるのをやめて、もっと頑張った自分を認めてあげよう、ということです。
でも、これもなんというか
そもそも「がんばる」の基準が高いのだから、自分をほめるということ自体が難しいことだと思います。
自分を責めずに、
自分の考えや行動になにか完璧にできなかった原因はなかったか?
と振り返るほうが現実的でしょう。
心の余裕を持とう?
これも完璧主義の人にとっては、かなり難しいことだと思います。
というより、今のご時世では、心に余裕がある人の方がめずらしいのではないでしょうか。
そして、
心に余裕を持とう!
と思ってその通りできるなら、やはり苦労はありません。
なぜできないかというと、
誰しも、心に余裕を持てなくなってしまう原因があるからです。
- 貯金が減ってきたり、
- 家族が重い病気だったり、
- 子供が反抗期で毎日ぶつかっていたり、
- 彼氏、彼女からLINEが返ってこなかったり、
こういったタイムリーな事情もあれば、
- 完璧にやらないと、自分がすごく無価値な人間に思えてしまったり
- それでも完璧にできない自分が嫌になってしまっていたり
- なぜ自分はこんなに完璧主義で苦しんでいるのか、一生こうなのか?と不安に思ってしまったり
- そんなこと関係なしに、完璧を目指さないとただただ不安だったり
原因は本当にさまざまですので、その原因に直接アプローチする、
もしくはそれを補う思考の習慣を身に付ける必要が出てきます。
他にも、完璧主義対策として
- ストレスをためないようにしよう、とか
- 慎重になりすぎないように、とか
- 楽観的になろう、とか
ぼくのみた限りでは、
どれも、それができたら苦労しないよ
と言うものばかりでした。
では、結局のところどうすればいいのでしょうか。
これは納得!?完璧主義を治す7つの方法
ここでは、
一般的にいわれている完璧主義の克服方法とは、一味ちがった切り口で、
完璧主義を治す方法を7つ、ご紹介していきます。
方法① 目的を再設定する
先ほど述べたような、
ゴールを設定する、という考え方だと、
- いつまでにやるか?(期日)
- どうやってやるか?(方法)
- どのくらいやるか?(だいたいの程度)
といったように、表面的なことを無理して決めることになってしまいます。
ですので、ここでは「ゴール」ではなく「目的」として考えます。
たとえば掃除。
基本的に、掃除をしてキレイにしてもすぐにゴミやホコリはたまるし汚れます。
そしてこれを毎回、完璧にキレイにしようとすると、
掃除をするたびに「またピカピカになるまでやらなきゃ…」とかなりのプレッシャーを受けることになります。
そして、人間はめんどくさいことを始めるとき、かなりの労力が必要でストレスもたまります。
こうして徐々に
「今日は時間がないからやめて、明日完璧にやろう。」
という、やらない流れに入ってしまいます。
こうなってしまう原因は、
目的が「すみずみまでピカピカにすること」になっているからです。
そこで目的を「ある程度きれいな状態を毎日保つ」に設定しなおします。
そうすると、
完璧をめざして、掃除をやらない日ができてしまっては、目的が達成されなくなってしまいますが、
そのかわり、
毎日少しずつやれば達成できるイージーな目的に変わります。
毎日3分、掃除をすると決めて行うのも手です。
そのようにして短時間でも「毎日継続する」という部分に完璧さを追求していきましょう。
方法② そもそも完璧に到達することはあり得ないと知ること
この道うん10年の職人さんに聞いてみてください。
「完璧にできたと思ったことはありますか?」と。
ほとんどの職人さんはこう答えるでしょう。
「いや、自分はまだまだ修行中の身です、完璧なんてとんでもないです」
何十年やっても、人生最後の日になっても、完璧というものはあり得ないんです。
その道ウン10年の職人さんでもそうなのですから、
就職して同じ職場で5~10年務めた程度では、やはり完璧にはいかないほうが普通です。
完璧を目指して改善を続けることは大切ですが、
そもそも完璧にたどり着くことはありえない、と知っておくことも大事なことです。
方法③ 同じ結果をより楽に出すことから始める
ぼくは完璧主義で苦しかったころ、
もっと手を抜いて!がんばりすぎないほうがいい。
なんて言われることもありました。
でも、
「なんで?いやだよー」と心の中で思っていました。
とにかく、とことんやらないと不安なんですよ。
しかしある日、
よりよい結果を出すためには、
手抜きも重要だと気付きました。
この式をみてください↓
=============
【相対的クオリティの計算式】
クオリティ指数=
完成度÷(労力×時間)
=============
これは、仕事で求められるクオリティの計算式です。
ぼくが勝手につくったシノッチ式ですが(笑)
では実際に数字を当てはめてみましょう。
たとえば、
完成度が完璧、つまり100として、
そのかわり、掛かった労力も時間も同じく100だとすると、
100÷(100×100)=0.01
クオリティ指数は0.01です。
ではここで、
完成度を半分の50に落とします。
そのかわり、労力も時間も半分の50とすると、
50÷(50×50)=0.02
クオリティ指数は0.02です。
つまり、仕事の完成度を半分に落としても、
そこにかかる労力や時間も半分で済むならば、
かけたコストに対する仕事のクオリティは
なんと2倍になるという計算です。
ちょっとこじ付けた感は否めませんが、このように数字でみても、
今より少ない労力と時間で同じ結果を出すことで、かなり仕事のクオリティが改善できるといえます。
時間の余裕=心の余裕です。
ですのでまずは、2倍の結果を出すよりも、労力を半分にする方法を考えてみるとよいでしょう。
完璧主義の人は、かかる時間が半分になったら、浮いた時間でさらにクオリティを上げようとしてしまうかもしれませんが、
その時はふたたび、かかる時間と労力を減らすよう取り組んでみると、
心に余裕をもったまま仕事のクオリティを上げていけるはずです。
別の言い方をしますと、
100%のチカラで100の結果を出すよりも、
50%のチカラで70の結果を2回出す方が、
合計140になり、
100%のチカラで取り組んだ時の
1.4倍の結果となるわけです。
50%のチカラで取り組むと、精神的な余裕ができて、かえって効率が上がることもよくあることです。
ぜひ、実践してみてください。
え、ややこしい式なんていらなかったじゃん…?
自分の方針を見直す時は、このように数字を使って検証してみることも、うまくいく可能性が大幅に上がるのでやってみてください。
なんとなく考えるだけでなく、数字化して納得すれば、行動にも移しやすくなります。
その④ 全体像をつかむことから始める
これも本当に大事なことなのですが、
趣味も仕事も勉強も、
まずは全体像をつかむことから始めてください。
脳の構造上、
全体像をつかむことにより、
理解や習得が格段にスピードアップします。
全体像についてはこちらでも触れています↓
方法⑤ 自分の能力と理想の結果の差を見極める
これはつまり、
自分の能力で現実的に達成できるクオリティと、
理想とするクオリティで、
どのくらい差があるか
これを客観的に考えましょう、ということです。
現実的に達成できそうにもなければ、理想とする結果の基準を下げなければなりません。
なぜなら、
能力と理想がかけ離れ過ぎていると、そこから立てる計画自体が机上理論になる、つまり意味のないものになってしまうからです。
仕事で大切なのは、
まず現実的にできる範囲のことを、
確実に、少ない労力で達成することです。
方法⑥ クオリティアップは一通り完成させてからにする
かつて、ぼくの仕事のやり方は
はしから順にびっしり穴を埋めていくような、
最初から完璧な完成度を目指すやり方でした。
そのため、
最低限の完成度どころか、時間内に仕事を終えられない、完成すらしない、ということも日常茶飯事でした。
最初に一通り完成させて、
そのあとでクオリティアップに取り組むという手順を踏むことで、
とりあえず仕事は完成し、心に余裕のある状態でクオリティを上げていくことができます。
方法⑦ 1つ完璧を目指すことを決めたら、1つ以上手抜きをすることを決める
これはもはや、ルールにした方が良いくらいです。
これを完璧にする!と決めたら、代わりに何かで手を抜くことも考えてください。
すべてを完璧にすることは難しい。
これは誰しも自覚していることですが、
これを完璧にしよう、と考えた時、完璧主義者の人は、
「あ、これも、これも、これもやらなきゃ…」
と、次々と不完全さが目についてしまい、結局すべてを完璧にしなければ、というところにまで考えが及んでしまいます。
完璧主義を行動化しないための戦略が必要
以上が、完璧主義を治す7つの方法です。
かんたんにできそうなものから2、3個しっかり実践するだけでも、
完璧主義の負荷を大きく減らすことができると思います。
また、
完璧主義は決して悪くありません。
完璧主義で「苦しい想いをしてしまうこと」が問題なのです。
なので、完璧主義でありながらも、
ブレーキを踏む方法も知っていて、それをいつでも踏める状態にしておくこと。
それから、
完璧主義を行動化しないための戦略を用意しておく、ということも大切です。
その、ブレーキとなり、戦略となるのが今回ご紹介した7つの方法です。
とくに、
今と同じ成果を、今より少しでも楽に出す方法。
まずはこれを考えていただければと思います。
完璧主義を辞めたい・・・
という人は、ぜひ実践してみてください(*^^*)
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